今回は『夜勤専従看護師』についてのお話です。
私が沖縄で勤めているとき、夜勤ができる看護師が少なく、退職前半年ぐらいは夜勤専従として働きました。そのときの勤務体制は三交代で、私は準夜勤・深夜勤のみの勤務でしたが、準深夜勤とおして働くことはありませんでした。
そして、旦那さんは現在進行形で『夜勤専従看護師』として勤務しています。
旦那さんの病院はいわゆる療養病院で勤務体制は2交代なので、16時半~翌9時までが勤務時間(うち仮眠休憩2時間あり)、それが月8回。でも、ちょっと変っていて月2回”日勤”もあるんです(^▽^;)
今回は私たち夫婦が『夜勤専従看護師』を実際やってみて感じた体験談をもとに、リアルな声をお届けしたいと思います。
夜勤専従看護師の一日
夜勤入りの日
夜勤入りの日って、人それぞれいろいろな過ごし方をすると思いますが、私の場合は仕事前にグッと深い眠りが欲しいので夕方まで起きて過ごし、2.3時間しっかり眠れるように努めていました。
それでも、なかなか思い通りにはいかず、深い眠りに入ったぐらいで目覚ましが鳴り、無理矢理からだを起こし、支度開始する感じでしたが(^▽^;)
目を覚ますためにお風呂に入ってから出勤していました。
旦那さんは、長時間(16時半~翌9時)の夜勤業務。
朝起きてから、まず新聞を読み、その後昼まで寝室で横になって過ごします。1~2時間程度寝ているようです。
それでも、横になって体を休めます。(※YouTubeを見ながらゴロゴロ…だから眠れない説もありますが、本人曰く動画を見ながら寝落ちしたいらしいです(;”∀”))
お昼まで寝室で過ごして、その後昼食を取り14時までゆっくりしたら、お風呂に入り身支度開始。15時半に出勤するのが旦那さんの夜勤前の過ごし方です。
夜勤明けの日
私の場合は、深夜勤明けでは昼間寝て、夜呑みに行くことがほとんど(^▽^;)
準夜勤後は家から歩いて行けるバーによく独りで呑みに行ってましたねぇ~
旦那さんの場合は、帰宅がだいたい午前9時半前後なので、夫婦一緒に朝ごはんを食べ、その後寝ます。11時から14時の3時間前後寝ていることが多いですね。昼ご飯は抜きなので、17時前後から早めの夕食を取って20時~21時にはもう寝ちゃいます(;’∀’)
夜勤明けってあまりぐっすり眠れず、体内時計が狂っているって実感します(-_-;)
若いときは夜勤明けでそのまま友達と買い物に行ったり、旅行に行ったりとアクティブに動けていたんですが、歳を取ると共にだんだんと疲れが抜けなくなって( ;∀;)
休みの日
私の場合は三交代の夜勤専従看護師だったので「休み夜勤入り」が常。
なので、勤務表が ”休み”になっていても、0時から仕事なので用事は昼までに済ませ、家でゆっくり過ごすようにしていました。
二交代の旦那さんの場合は、”休み”は完全な休み♪しかも、翌日仕事でも夕方からなので夜更かししても大丈夫!
メリット
朝、目覚ましで起きることがなくなった
早朝に起きなくていい生活…
特に寒い時期は有難い(≧▽≦)☆
もちろん、勤務前に寝ていれば目覚ましをかけますが、『朝』目覚ましをかけないで済む生活は本当に楽です(* ̄▽ ̄)**⋆
夜勤明けの日の夜はゆっくりできる
夜勤明けの夜は気分的にのんびりできます♪
夜勤明けの翌日も夜勤だとしても、夕方からの勤務だから翌朝はゆっくり寝ていられる!だから、夜勤明けの夜はついつい呑み過ぎちゃいますね(≧▽≦)☆
休日が他の看護師より多い
通常の交代勤務をしている看護師よりも、夜勤専従看護師は休みが多くなります。そのため、夜勤明けからカウントすると3連休、4連休が取りやすい傾向があります!
2交代勤務の場合の『夜勤専従看護師』は、ガーっと働いてガツンと休むっていう感じ。
昼間に習い事をしたい人や趣味に使える時間を増やしたい人には『夜勤専従看護師』もアリですね(*^▽^*)
私たち夫婦は旦那さんの連休をつかい、共通の趣味『キャンプ』に行ってます(≧▽≦)
そのために希望休を入れていると言っても過言ではありませんヽ(^。^)ノ♪
夜勤手当がつくので交代勤務より給与UP
夜勤専従看護師はすべての勤務で夜勤手当てがつくので、少ない勤務数でも給与が減ることはありません。
逆に言えば、少ない勤務回数でもしっかりと稼ぐことが可能です。
でも、夜勤手当は病院や施設によって金額は異なりますし、常勤か非常勤かでも手当は異なると思うので、十分検討したほうがいいと思います。
委員会や勉強会参加が免除される
病院によっては、委員会や病院内で行われる勉強会への参加が免除されることも。
日中の勤務がないわけなので、何かの委員会に入ってしまうと休日もしくは夜勤前に出勤しないといけなくなるので、自然と委員会から外れるようになりました。
病棟会などは用事がなければ、休日でも参加することがありましたが、強制ではありませんでしたね(゚∀゚)
残業が少ない
深夜勤務の場合は、日勤者にバトンタッチして残務を引き継ぐことも可能なことが多いので、残業は減る傾向があるかと思います。
日勤は逆にやることも多く、またやることが多いということは、記録物や処理業務も多くなるので残業率が多い。
準夜勤は勤務者の人数が減るので、緊急入院の対応や基本患者さんが就寝するまでに看護業務を終えないといけないことが多いので、バタバタすることも…
でも、深夜勤者も人数は少ないので残務をお願いすることもできず、残業することもたびたび。
いろんな勤務帯を経験してきましたが、トータル的に考えると『深夜勤』が一番残業が少なかったですね。
医師と関わりが少なくて済む
夜勤終業時までに主治医に会えないことは多いです。緊急でない事項ならば、日勤者へ申し送りをして主治医へ報告してもらったり、指示確認をお願いするので、自然と医師と関わりが減ります。
もちろん、夜間でも状況により医師に連絡して直接指示を受けることもありますが、やはり日勤帯よりは少なくなります。
医師と関わるのが苦手な人にはいいかもしれないですね!
デメリット
休みの日もダラダラ眠い
やっぱり生活リズムが崩れるので、休みの日でも昼間ウトウトしてしまったり、夜中2時に目が覚めてしまって眠れなかったりすることもしばしば(-_-;)
あっ、気付けばもうこんな時間…
今日こそ○○しようと思っていたのに…
などがあるのも現実です。
体調を崩しやすい
やっぱり夜勤帯は看護師も少なく、患者さんの様子も目で確認しにくいため、昼間の勤務よりも神経を使います。
昼夜逆転の生活をしていると「自律神経」も乱れ、それに伴っていろいろと体調も変化します。
旦那さんは夜勤専従看護師になってから『便秘』になりました(-_-;)
今まで便秘に悩まされることなんてなかったのですが…
あと今までになかった体調の変化として『耳鳴り』…。
患者さんのキャラクターが把握しにくい
患者さんと関わる時間が長い昼間に比べて、夜勤看護師はどうしても患者さんと会話したり、患者さんの活動時間帯に関わることが少ない。
そのため、顔と名前がなかなか覚えられなかったり、何が好きで何が嫌いなのか把握するのに時間がかかったりすることも…
患者さんの性格や特徴を把握することも看護をする上で重要だと思うので、どうしてもカルテだけでは理解しきれない部分を感じました。
夜勤帯看護師1名の施設では心細い
今の旦那さんの勤務先では夜勤帯、看護師は1人だけ。
つまり、患者さんの状態の変化や対応の仕方について他の看護師に相談することができないんです(-_-;)
なので、どうアセスメントして、どう動くかはその看護師次第。
「1人の方が気が楽♪」と思うか、「何かあったらどうしよう(;”∀”)」って思うかはその人の経験値や病院の特性にも寄ると思います。
最後に…
『夜勤専従看護師』と言っても、急性期病棟、介護施設、療養病院、診療所など働く環境によって労働条件も多忙さも残業時間も、もちろん給与も大きく異なると思います。
うちの旦那さんのように『夜勤専従看護師』なのに、月2回日勤をしないといけなかったりと本当に様々(^▽^;)
もし、『夜勤専従看護師』に興味があるようでしたら、労働条件(勤務体制など)をしっかり把握して、まずは少ない回数から始めてみて、体調変化の有無やあなたに合った体調管理の仕方、労働環境が合うかどうか体験してみてから本格的に決めてもいいかもしれないですね(。・∀・)ノ゙
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