沖縄移住を考えている看護師さんへ|10年以上沖縄暮らしをした看護師体験談

沖縄に住むということ

方言や名前の難しさだけでなく、沖縄に住まないとわからないことがいっぱい♪

正直、看護師の給料は安い!
東京で働いていた私は沖縄での初給料でその安さにびっくりしました(^▽^;)「じゃぁ、物価が安いんでしょ」って思うかもしれませんが、外食したってそんなにかかる金額に大差ないし、アパートも築15年以上で2LDKが6万円近く(但し、駐車場2台分込)とありえる賃料だし、どうしても移動には車が必要になるのでそれを維持するためにはお金が必要だし…とまぁ、正直お給料の面ではあまり期待しないほうがいいかもしれませんね(;’∀’)

台風のとき、市営バスが運休なら病院は休み
私が勤めていた病院では、テレビのニュース速報を常にチェックし、「市営バスが運休」なら病院の外来もお休み!外来ナースもお休み!病院から遠いところに住んでいる病棟ナースは台風情報を見て、台風の影響が少ないうちに出勤して勤務前に病院で仮眠するか、業務終了後に病院にお泊りできるように支度して出勤するなど、台風情報をみて行動します。ちなみに、市営バスが運行再開したら外来ナースも出勤になりますが(^▽^;)

牛乳パックは946ml⁈
沖縄の牛乳パックの容量が946mlなのは、米国で使われている液量単位のガロンを使っていた名残だと言われています。米国の1ガロンは3.785L。1/4ガロンが946mlで日常的に使われていた1Lに一番容量が近いという理由で採用されたらしいですよ!
第二次世界大戦で1945年に日本が敗戦し、沖縄は米国の支配下に置かれ、米国が統治していた期間は通貨は円からドル、本土との行き来にはパスポートが必要、車も右側通行に…その中で牛乳パックもガロン単位へ。その名残がいまだにあるんですね…

出典:沖縄の海と空にかこまれた暮らし

‟カメ~カメ~”攻撃⁈
沖縄のとある企業の産業保健師として働いているときに、飲み会に誘われまして、大勢のおじ様たちと一緒に飲んだことがあったんです。その時にみんな‟カメ~カメ~”言うんです!私はてっきり『よく噛みなさい』と言われていると思い、一生懸命に咀嚼してたんですよね。するとその中のおじ様が『この看護婦さんはあんま‟カマ”んねぇ~』と言うんですよ!こんなに噛んでるのに(。´・ω・)?
あとで知りました(;”∀”)『カメ』=『食べな~』だったんですね(≧▽≦)

「シーミー」「旧盆(ウンケー、ウークイ)」は盛大!
▪清明祭(シーミー):沖縄の伝統行事の一つで、旧暦の24節季の「清明」の時期に行われる親族が一同に集まるお墓参りのこと。初めて見た時は‟お墓の前でピクニックしてるの⁈”とか思っちゃいました(^▽^;)スミマセンでした
▪旧盆の3日間を1日目(ウンケー)2日目(ナカビ、ナカヌヒ)3日目(ウークイ)と呼び、レストランや病院が休みになる場合があります(;´∀`)コレにもびっくり

子供の運動会は親族総出の大イベント!
先輩ナースが「明日はお弁当20人分作らないと…(;一_一)」って言うんです!
ハイ?(。´・ω・)?ドウシテ?
明日は小学生の息子さんの運動会!おじいちゃん、おばあちゃんも楽しみにしていると…(⊙_⊙)?ハイ?それならよくある光景で、20人分も要らないのでは?
まだ、続くんです(^▽^;)旦那さんの兄弟、その嫁さん達や子供たちなどなど、つまり運動会におじさん、おばさん、従兄弟達まで揃うんだとか(゚Д゚;)えぇぇぇ
先輩は横浜から嫁いだ方で長男嫁!『沖縄人とお付き合いするなら、まず長男かどうか聞くべきよ(^▽^;)』と言われました。

冠婚葬祭で異なる風習にびっくり⁈
▪結婚式:沖縄の結婚式のどんなところに驚いたかというと・・・
 ・招待客300人越え
 ・親や親族がひな壇に一番近い上座
 ・余興のスタートは、新郎側の親族が踊ることが多い祝いの舞(かぎやで風)
 ・余興のシメは、「唐船ドーイ」が流れ、「カチャーシー」を皆で踊る
 ・余興の数が半端なく多い!
 ・着席後すぐにお酒を飲んでOK!つまり、披露宴開始前から宴開始!
 ・ご祝儀が1万円  などなど
▪別の階の看護助手さん(顔は知っているが、一緒に働いたことはない)の祖父がなくなったとき、同じ病棟のナースから「お香典の袋持ってる?」と言われてビックリ!今までこのようなケースで‟お香典”を渡すという感覚がなかったので(;”∀”)…聞けば、このようなケースでも出すようで、しかも1000円という少ない額にもビックリ!これは多くのお金を包むと「不幸が重なる(お金が重なる)」と考えられているからだそうですよ。

スーパーの豆腐が出来立てで‟あちこーこー”
スーパーにいるとチャルメラのような曲が流れて「ただいま、○○屋の豆腐が入りました~♪」と(゚∀゚)♪豆腐屋さんから出来立てホヤホヤのあちこーこーの豆腐が届くと店内にアナウンスが流れるんです。ちなみに‟あちこーこー”とは、「温度が熱い」という意味ですが、「料理が出来たて」のニュアンスで使う事が多いですかね♪豆腐が1丁ごと袋に入り、封は開いています。近くにボールが置いてあるので、そこで自分で豆腐の水を切ってレジへ☆沖縄の豆腐の買い方はマダムたちを見ているとみんなそっと豆腐の入った袋を触り、熱いもの=出来立てと判断して買っていくようです。温かい豆腐を買ったのは沖縄が初めてでした(^。^)いろんな種類が売ってますよ

出典:FreLiFull

郵便局で荷物の配達を依頼すると『送っときましょうねぇ~』…アレ?
正直、私の心の中は『そりゃそうでしょ!お金払って配達依頼したんだから!』
コレ言いたいこと、わかります?
移住したばかりのときは『送っておきましょうね~』=「こちらの善意・親切心で送っといてあげるね(若干、恩着せがましい感じ)」という意味合いに取れたんです(^▽^;)
のちに、この言い回しにそんな意味合いはなく『送っておきますね』ということを知るのですが(;一_一)自分がハズカシイ

■その他、驚いたことは…(^。^)♪
コンビニでおにぎりを買うと必ず『温めますか?』と聞かれる
ケンタッキーのチキンを入学式などお祝いの時に、熨斗のしをつけて贈る習慣がある

沖縄暮らしは楽しいことばかりでは…

沖縄の方は、本当に郷土愛あふれる方々が多いと思います。

自分たちの‟沖縄”を誇りに思っているのがよくわかります!
なので、歴史を無視した本土の人々の言葉や行動に対してよく思わない人もいらっしゃいます。

特に高齢者の中には過去の記憶を通して大和民族(本土の人)と琉球民族を分けて考える方がいるのも事実です。
実際、患者さんに『あなた、大和の子ね?ウチナーンチュ(沖縄人)の看護婦さん呼んできて』と言われことがあります。

年配の方々だけではありません。初めて勤めた職場でも‟私が本土から移住してきた人”だと知ると多少距離を置かれた気がしました。ちょっとした疎外感を感じたんです。でも、しばらく頑張っていると看護師さんや技師さん達、事務の方々など、まるで家族のように受け入れてくれました。

そういった沖縄の歴史や今に続く文化・風習をまず移住する側の人が知り、受け入れ、配慮することが大切だと実感しました。今思えば、私はもう少し事前に歴史について勉強してから移住すべきだったと反省しています。

単純に観光目線の憧れ的感覚で移住を決めるとうまくいかないこともあるかもしれませんね(。-`ω-)

最後に…

移住当時はもちろん知人も友人もいなくて、独り夕暮れ時に近くの海へ。
小さなスーパーでビールと割引された惣菜を買って、防波堤で海越しに見える北谷町のアメリカンビレッジにある観覧車を見ながら、海風や波の音、潮の香に癒された日々が懐かしいです…

私が見ていた大都会の煌びやかなネオンがその瞬間、グレーに変わったことを忘れられません。

沖縄を離れ、約7年…
いまだに沖縄時代の先輩や同僚たちと連絡を取っています(≧▽≦)
夏には甘い香りに包まれた‟マンゴー”や‟ドラゴンフルーツ”を送ってくれます♪
私は勝手に沖縄を『第2のふる里』だと思っています…

沖縄の地と人は私に多大なる影響を与えてくれました。
本当に感謝しています…
そして、これからもずっとつながっていきたいと思います(*´ω`)にふぇ~で~びる

ぶっちょ
ぶっちょ

沖縄であったコソコソ話☆
「あい、元気だったね~」
「あい、今からどこ行くねぇ~?」
「あい、言ったさぁねぇ~!」
沖縄には「アイ」という名前の人が多いんだなぁ・・・

って言ったら、ウチナーンチュに大爆笑されましたヾ(≧▽≦*)o
アイっていうのは、人の名前ではなくねぇ”‟おい”みたいな感じの感嘆詞だったんですね(*ノωノ)ハズカシイ

コメント

  1. […] […]

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