【本当にあった看護師話】vol.3 ~確かに教えなかった!~

確かに教えなかった私が悪い

W看護師のプリセプターになった私…

W看護師はとっても素直でまじめな優しい看護師さん。
仕事に対する姿勢もまったく問題がない!

まぁ、強いて言えば決して要領がいいタイプではなかったかな…
不器用ながらも前向きに頑張る姿に私は好感を持っていました。

この病院は新卒ナースの採用はしておらず、多少なりとも経験がないと入職できない。
W看護師も経験年数は少なかったが看護師経験がすでにありました。

ある日、入院患者を担当させたときの出来事…

私「入院患者さんの採血、たくさんあるけど大丈夫?

新人W看護師「はい、採血大丈夫です。いってきます

採血スピッツが多かったので、真空管採血用にホルダーや注射針などをトレイに用意してW看護師に渡しました。
しばらくして、採血を終えたW看護師がナースステーションに戻ってきました。

トレイを見た私はびっくり(゚Д゚;)

ええええぇ~ Σ(゚Д゚)
渡したトレイの中は血まみれのアルコール綿で埋め尽くされていたんです!
スピッツのラベルも血でべったり…Σ(゚∀゚;)キャー

私「どうしたの?何があった?

W看護師「私もわからないんです!

・・・
どういうこと?(⊙_⊙)?

W看護師「血管に針を刺したら血が止まらないんです!なので、急いでスピッツを交換して必要本数は取れたんですが、スピッツを交換している間も血が出続けるんです!どうして血が止まらないんでしょうか?

まさか⁉

血まみれのトレイの中に、グレーの細くて小さいゴムチューブが転がってました

私は確かに『採血ができるかどうか』しか聞きませんでした(-_-;)

W看護師はシリンジを使った採血しかやったことがなく、真空管で採血をしたことがなかったんです…

キャップを外したW看護師は ‟こんなゴム栓があったら血が採れない” と思い、悩まずにゴム部分を外してホルダーにセットし採血したそうです(/ω\)

そりゃ、駆血している状態で針を刺しているのだから、血は出続けるわけです

このとき、もちろん患者さんにも悪いなぁと思いましたが、それ以上にW看護師に申し訳ないことをしたなと反省…

確かに私は確認しなかった…
真空管採血したことある?』と(-_-;)

W看護師に怖い思いをさせたなぁと、今でもこのエピソードを忘れられません。

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