
若いときは ‟急変現場” に身を置くことにやりがいを感じていましたが、おばちゃんナースになってくると、『頼むから、静かで穏やかな一日になりますように…』と願うようになりました(^▽^;)
もちろん、急変なんて起きないほうがいいに決まっていますが、病院に勤めているとそういうわけにもいかないですよね(;”∀”)
今回は急変現場であった ‟ひとコマ” を取り上げて、次回に活かせていただけたら…と思います( `ー´)ノ♡
急変対応時での‟ひとコマ”
ケース1:新人の私なんかが行っても…
《statは、急を要するの意。「スタッドコール」とも》病院内での緊急召集。緊急事態発生時に、担当部署に関係なく手の空いている医師や看護師を呼び出すために用いる。
引用:コトバンク
「スタットコール、スタットコール、○○病棟」
突然の院内放送…
患者さんが急変したんだ(-_-;)
『でも、新人の私が行ったところでなんの役にも立たないから、自分の業務をしっかりやろう!』

先輩Ns.:何、座ってんの?行くよ!
新人Ns.:えっ!あっ、はい!
まぁ、失敗じゃないのですが、やはり急変時の ‶場の雰囲気” や ‶緊張する空間” は体験しないとわからないですよね。いくら急変を体験してもあの感覚ばかりは言葉では伝えようがない(^▽^;)
今は役に立たなくても、次に役立つナースになるためには現場で先輩ナースがどう動き、どういった状況のときに医師が何を要求するのかなど、実際に急変現場を目にして勉強しないといけないですね(^。^)
その中で「誰か、輸血取りに行って!」など、あなたにできる大切な役割があるかもしれないですしね☆
ケース2:今日の受け持ちはアナタですよね?
準夜中に患者さんが急変した…
リーダーがスタットコールをし、数人の医師とナースが来てくれた
駆けつけた医師:この患者さんは何で入院した人なの?
受け持ちNs.:えっと…(その患者さんのパソコンを今開くΣ(゚Д゚;))

おいおいおい、今回の入院目的、経過ぐらい大ざっぱでもいいから何か持ってる情報はないの?Σ(゚Д゚;) 今から調べるの?
リーダーが急いで知ってる情報を伝え、救急処置を懸命にしてICUへ移動…
夜勤帯はどうしても勤務人数が少ないので、受け持ち患者数も増えますが、いかに重要な情報を押さえておくかが大切。連日、同じ患者さんを受け持つ時は顔を見るだけで入院の経過がわかりますが、初めて受け持つ患者さんは特に訪室する前にもう一度情報収集した内容を確認してから検温などに入ります。
じゃないと、検温自体にもアセスメントできないですからね(-_-;)
今回はそもそも情報収集自体がお粗末だったのですが、普段から情報収集の方法や、情報が一目瞭然になるようメモの仕方を見直す必要がありそうですね( ;∀;)
ケース3:今の勤務リーダーは私…

心電図モニターが ‟カーンカーンカーン!”
VTです(;゚Д゚)
患者さんの元に行くと、冷汗はかいているものの意識もあり血圧も70台あります。
受け持ちNs.は血圧を何度も測っています。
救急カートやDCはベッドサイドに届いたのですが、誰が何をしているのか見えてきません(-_-;)
急変時、受け持ちNsがまだ経験が浅い場合、目の前のことで頭がいっぱい!血圧を測ることで精一杯!
そんな時にやはり誰かが中心(リーダー)となって、周りを見て指示を出さないといけません。
リーダー:誰かルート取って!
よりも…
リーダー:○○さん、ルート取って!
と、名指しの方が現場がスムーズです。「誰かルート取って!」に対して「ルート取ります!」とちゃんと声出ししてくれれば、‶あっ、○○さんがルート取ってくれているから、私は他のことをしよう!”と業務が被らずスムーズですが、声を発しないと気づくと3人ぐらいルート準備してたりしますからね(;’∀’)
リーダー役は必要な対応がなされているか全体を把握する必要があります。
記録を書く人、医師や必要時家族への連絡をする人、医師に確認しICUへ移動が必要ならば受け入れ側のICUに連絡する人、医師の指示の薬剤を準備する人など、仲間に役割を指示すると同時に、医師の指示の処置を今誰がやっていて、誰の手が空いているかを把握することが重要!
そして、とにかく急変時は声出しが重要!
ビクビクしながら何度も一生懸命血圧を測っていた受け持ちNs.にも、ひと言声掛けしてあげてください(*´ω`)
『さぁ、自信もって今の血圧を先生や仲間のナースに聞こえるように情報を伝えてあげて』って(^_-)-☆
忘れないで…

急変現場って、スタッフが集まりすぎても身動きが取りにくく、かえって ‟邪魔” ってなることも…(-_-;)野次馬の集まりみたいに…
そして急変対応中って、どうしても多くのスタッフが現場に集中するので忘れがちになるのが、『他の患者さん』(^▽^;)

スタッフの人数が状況的に足りているようなら、リーダーに「私(もしくは私と○○さん)は、外回り(他の患者さんの配膳や食事介助、排せつ介助やナースコール対応など)対応にまわるね!何かあったらPHSで連絡して」と、自分の業務をリーダーに伝えることも大切。
周りでフォローしてくれていると分かれば、急変現場に集中できるし、何より安心しますよね(*´ω`)
但し、あくまでも急変現場の状況次第です!
人手が欲しい時に「私、外回り役するね~」と現場からいなくなられては困ります…もし急変対応中にナースコールが鳴り響いていたら、対応中でもルートを取り終わったNsや医師の指示対応をし終えたその業務の切れ間になったスタッフが「ナースコール行ってきます!」と対応すべきです。
他の患者の対応が終われば、もちろん急変現場に戻り「次、何をすればいい?」と仲間に確認!不在だった間に状況は刻一刻と変化していますからね(;’∀’)
最後に…

急変現場って全く同じってないですよね(*´ω`)
だって、患者さんが異なればそもそも違いますし、同じ患者さんだとしても状況は変化していますもんね(^▽^;)
だから、何度 ‟急変現場” に遭遇しても緊張します!
ただ急変現場に立ち会う回数が増えると、『周りを見る目』が養われると思います。
今、この現場に足りないモノは何なのか…
スタッフの人数?リーダー的存在?医師のサポート?etc…経験から状況判断し、自分の取るべき行動を瞬時に決定し、仲間に伝え、行動に移す
だから、新人さんやまだ急変現場をさほど経験していない看護師さんは、『私なんか行っても…』ではなく、その ‟現場にいる” ってことが重要だと思いますよ(*´ω`)ガンバッテ
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